IPOコラム

TOKYO PRO Marketを活用した成長戦略の代表事例を紹介

2022年7月25日(月)に、株式会社ニッソウが東京証券取引所(以下、東証)のグロース市場へ上場しました。
同社は2018年2月にTOKYO PRO Market(以下、TPM)tへ上場した後に、
2020年3月に名古屋証券取引所(以下、名証)セントレックス市場(現:ネクスト市場)にステップアップ上場し、そして今回のグロース上場への上場です。
まさに、TOKYO PRO Marketを活用した成長戦略の事例と呼べるのではないでしょうか
そこで、今回は同社がTPM上場後どのように東証グロース上場まで実現できたかをご紹介いたします。

●東証グロース上場までのスケジュール

不動産リフォーム事業を営む株式会社ニッソウは、2018年2月にTPM上場以降、
毎期業績を伸ばしています。
TPM上場時と比較すると、
売上高(完成工事高)と経常利益ともに、2倍近くに成長しております。

・2018年7月期
 完成工事高:1,822百万円 経常利益:96百万円
・2019年7月期
 完成工事高:2,214百万円 経常利益:161百万円
・2020年7月期
 完成工事高:2,729百万円 経常利益:186百万円
・2021年7月期
 完成工事高:2.880百万円 経常利益:158百万円

TPMへ上場前後での業績以外の観点で、従業員数の推移に着目してみると、
2017年7月期:31名
2018年7月期:35名
2019年7月期:39名
2020年7月期:45名
2021年7月期:52名
というように、TPM上場後、業績と併せて従業員数も増加していることがわかります。

TPMにかぎらず一般市場を含めた新規上場のメリットの1つである、知名度の向上・信用力の獲得によって、新卒・中途問わず人材採用が有利に働くとい言われております。

同社も例外なくTPMに上場したことで、
企業規模や業績の拡大に成功できたのではないでしょうか

●TOKYO PRO Market上場の意義

同社の代表取締役の前田様には、2021年8月に開催した弊社の研究会にもご登壇いただいておりまして、今回はその際にご講演いただいた内容をご紹介させていただきます。

・TPMに上場したことで、
TPM上場に係る上場準備の負担や、上場後のディスクロージャー対応をしたことで、
名証セントレックスへの上場へステップアップ上場するための良い練習になった

・決して、TPMへの上場は、目標とする上位市場への上場時期を遅らせるものではない

株式の売買がプロ投資家に限定されていることで、
上場に伴うファイナンスがあまり見込まれないために、
敬遠されがちなTPMではありますが、

近年注目されていることからも、
株式会社ニッソウに続く形で、TPMを活用した成長企業が増えてくる可能性があります。

以上、TOKYO PRO Marketを活用した成長戦略をご紹介いたしました。

下記Youtube動画にて、TOKYO PRO Marketの成長戦略について解説しております。
是非ご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=lD0lq-El-54