新規上場(IPO)の
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IPOコラム
売上10億円から、5年で売上、利益が約3倍となるために必要だったこと
東京に本社のある不動産業界の業者を得意先とするBtoBのリフォーム会社の業績と沿革をみると、2016年以降以下のような変化があります。
Table of Contents
業績と沿革
「2016年7月期 売上10.7億円 経常利益0.5億円」
↓
・2018年2月 TOKYO PRO Marketへ上場
・2020年3月 名古屋証券取引所セントレックス(現ネクスト)に上場
↓
「2021年7月期 売上28.8億円 経常利益1.5億円」
↓
・2022年7月 東京証券取引所グロース市場に上場
と5年で売上高、経常利益ともに約3倍となっていますが、その間、TOKYO PRO Market、名古屋証券取引所セントレックス(現ネクスト)に上場しています。そして、2022年7月にグロース市場に上場と、業績だけでなく上場している市場もステップアップしています。
売上高、経常利益ともに約3倍となったことと、新規上場、そして市場のステップアップはどのように関連しているのでしょう。
上場による業績への効果
2018年2月「TOKYO PRO Market」に上場したことで以下のような効果から業績に貢献したことで2020年3月「名証セントレックス(現ネクスト)」への上場につながったとのことでした。
・知名度・信頼性の向上
上場したことにより知名度や周囲の見る目が大きく変化し新規開拓に成功
・採用力の向上
採用媒体に掲載しなくても応募が来るようになった
・社員もモチベーション向上
社員の愛社精神が向上し、上場会社の一員としてモチベーションがあがった
・資金調達手段の多様性の向上
資金調達の手段が増え事業の幅が広がった
広告宣伝費や新規出店などのように直接的に数字で検証することが難しいことが多いですが、一方で、上記のような効果は投資したとしても直接的に向上させることがいずれも難しい事項であるのではないでしょうか。上場したからこそ得ることができる効果ともいえるとのではないでしょうか。
上場したことで、採用力が向上し、社内体制を強くできたということと、知名度が高まり上場企業などとのアライアンスなども進めることができ新規開拓につながり受注が増え業績を伸ばすことができた、ということで、体制面と事業面がうまくリンクした形になります。
上場する市場に関して
では、なぜ最初から、東証グロース市場への上場ではなく、
・TOKYO PRO Market上場→名証セントレックス(現ネクスト)上場→東証グロース上場
というステップを歩んでいるのでしょう。
上場準備を本格的に開始されたタイミングでは、マザーズ(現グロース)市場、ジャスダック(現スタンダード)市場への新規上場(IPO)を目指されたものの、そのタイミングではハードルが高かったことから、まず「TOKYO PRO Market」へ上場し、そこで社内体制を整備し、上場企業としての開示ができる体制も整えることができたことで、名証セントレックス(現ネクスト)への上場はスムーズに進んだとのことです。そして、さらに業績を伸ばすことができ東証グロースへ上場するための水準に達したという流れになります。
ここで紹介した内容以外にも、
・売上高10億円以下の会社はどのようなスケジュールや計画で上場を目指すべきか
・新規上場にあたっての上場する市場に関する考え方(市場ごとの違い)
・新規上場(IPO)によって得ることができるメリット
など詳しく解説するとともに、実際に上場した会社の事例、などを紹介するセミナーがあります。
皆さんが実際に、新規上場(IPO)を検討したい、目指したい、上場準備を始めたい、と考えている場合、今後のステップやアクションを具体的にイメージしやすくなるセミナーとなります。
ぜひご参加いただければと存じます。
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