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IPOコラム
IPOに成功する・失敗する企業の違いは上場準備の「ここ」にある
「IPO準備を進めても、IPOできない場合の理由は?」や「上場準備を進めたもののIPOを諦めるケースがあるのはなぜか?」とよく聞かれます。
IPO準備のステージによって多少異なるものの、事業が予定通りに成長せず、IPO準備期間が伸びるケースが多いのですが、今回はIPO準備にブレーキをかける思わぬ落とし穴をご紹介いたします。本コラムをもとに、IPO失敗の要素を事前に回避することで、貴社の最短でのIPO準備にご活用ください。
Table of Contents
1.はじめに
無料経営相談をしていますと、「IPOまでに時間がかかるのはなぜか?」や「上場準備が失敗してしまう理由は何か?」とよく聞かれます。
業績不調により目標市場の形式基準をなかなか満たせず、業績を伸ばすことに時間がかかってしまうというのが一般的ですが、今回は我々が日々IPO準備のご支援をさせていただている中で、実際に直面した「IPO準備が難航した」「IPO準備に歯止めがかかった」事例をご紹介いたします。
その中でも特に、IPO準備のボトルネックが事業の根本に関わるため、IPO準備自体を断念してしまった事例をトピック別に取り扱います。今からIPO準備を検討される経営者様は是非本コラムをもとに最短でのIPO準備を駆け抜けてください!
2.本当に?自社は関係ないと言えるか?「反社チェック」の落とし穴
「反社」と聞いて、自社においては「関係ない」と思われた方が多くいるかと思いますが、軽視できないのが「反社チェック」です。主幹事証券や証券取引所の上場審査においては必ず避けて通れません。どのような点が落とし穴なのでしょう。
上場準備における反社チェックとは、
①申請会社そのものが反社会的勢力ではないこと
②申請会社が反社会的勢力とつながりを持っていないこと
上記2つの観点に大きく分けられます。
②においては、一般的ではありますが、
営業活動に際しての反社チェックを実施し、その証跡を残すだけではなく、各種規程・マニュアル類を整備することが求められます。
驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、今回ご紹介する事例は①になります。
上場審査における反社チェックでは、2親等以内の親族まで実施されるのをご存知でしょうか。
あるA社では、上場審査の段階で、重要ポジションとして就任した役員の2親等以内の親族に、反社会的勢力の関係者がいたことが判明しました。
その役員自体は反社会的勢力と直接の関係はないものの、そのままでは上場審査を通ることはできません。すなわち、A社社長はその役員を辞任させるかIPOをあきらめるかという選択に迫られたわけです。
結果的に、A社はその役員を辞任させずに、上場を諦めました。今からIPO準備を検討される経営者様は、こういった視点でも留意が必要になります。
3.上場審査の王道!関連当事者取引とは
関連当事者取引も証券取引所の審査で多くの案件が差し止めとなっている要因といわれます。関連当事者取引とは、関連当事者間での資産の移転や債務の移転、または役務の提供のことになります。
では、関連当事者取引でIPO準備を断念した企業事例をご紹介いたします。
・親族との賃貸借取引が発覚したB社の事例
B社はB社社長のお母様から借りた土地に事業所を建て事業を行っておりました。
これは、関連当事者取引に該当し、上場準備においては原則として解消する必要があります。ここで、B社社長は、①高額な土地をB社がお母さまから買い取るか②他の場所を事業所として使用するかの選択肢に迫られます。
結果的に、B社はIPO準備をあきらめるという選択肢を決断しました。
前述した通り、近年証券取引所や証券会社の上場審査においても、関連当事者取引は厳しく審査されている観点となっておりますので、これから上場準備を始められる経営者様には留意していただきたい項目になります。
まずは、貴社の関連当事者取引を把握することから、始めてみてください。
4.まとめ
IPO準備企業の事例をもとに、IPO準備の前に立ちはだかるトピックをいくつかご紹介いたしました。特に、後半ご紹介した関連当事者取引は上場準備において原則解消が求められておりますが、事業の根幹をなすために、解消が困難でIPO準備を断念するというケースが多くあります。今からIPO準備を検討される経営者様には、事前にこのような阻害要因を排除することで、スムーズなIPO準備を進めていただきたいです。
では、上場準備を失敗しないために、さらにはIPO成功確率を少しでも上げるためには、どのような取り組みを行えばよろしいのでしょうか。今回ご紹介した関連当事者取引、そして反社チェックにも共通することですが、「管理部門の組織体制づくり」が必要になります。WEBセミナー「【経営者向け】「IPO経験者ゼロ」から踏み出すIPO準備」では、IPO実務経験者である弊社永田が、成功事例をもとに、IPO準備のポイントについてお伝えいたします。IPO経験者ゼロの段階で、IPO準備を検討されている経営者様は是非お申込みください。
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