IPO支援コラム

三和油化工業株式会社IPO(新規上場)承認

新規上場承認 三和油化工業株式会社

三和油化工業株式会社のJASDAQスタンダードへの上場が、2021年11月18日に承認されましたので、概要などをまとめました。

 

【会社名】:三和油化工業株式会社

【 代表取締役社長執行役員】: 柳 均

【社員数】:383人(連結)

【事業内容】:

・化学品及び油剤製品の製造・販売

・化学品及び油剤製品使用後の産業廃棄物の収集、中間処分・再資源化

【HP】:https://www.sanwayuka.co.jp/

【上場承認日】:2021年11月18日

【上場予定日】:2021年12月23日

【上場市場】:JASDAQスタンダード

【業績】:

2021年3月期 (連結)

売上高:12,460,844千円

経常利益:1,081,262千円

【主幹事証券】:野村證券株式会社

【監査法人】:有限責任あずさ監査法人

 

【特徴】

 愛知県刈谷市に本社を置く設立53期目の会社です。2021年12月23日付でJASDAQスタンダード及び名古屋証券取引所第2部に上場予定です。同社グループは、同社及び連結子会社6社により構成され、以下の5つの事業を主たる事業としております。

①リユース事業

 顧客の工場から排出される使用済み廃溶剤、廃酸、有用金属等を含む産業廃棄物等を中間処

分・再資源化し、元の用途や塗料、洗浄剤、表面処理剤等の素材として再生・販売

②リサイクル事業

 顧客の工場から排出される使用済み廃溶剤、汚泥、廃プラスチック類などの産業廃棄物を中

間処分・再資源化し、再生燃料(サーマルリサイクル)やセメント・石灰・ 鉄鋼の副原料及び副資材として再資源化し、販売

③化学品事業

 有機化学品、無機化学品及びそれらを精製・加工した化学品の製造・販売及び受託加工

④自動車事業

 自動車メーカー及び自動車部品メーカーをメイン顧客として、潤滑油や金属加工油などの油剤製品、工業用洗浄剤及び自動車製造工程で使用される各種副資材の製造・販売

⑤PCB事業

 ポリ塩化ビフェニル(略称:PCB)廃棄物の適正処理を行うためのソリューションを提供

 

 直前期である2021年3月期は、国内各地の幅広い業種の顧客に対し、製品販売から使用済みの廃棄物引取までワンストップで対応できる強みを活かし、事業の持続的な成長に努めております。この結果、売上高12,460百万円(前期比0.0%減)、営業利益1,060百万円(同11.9%増)、経常利益1,081百万円(同10.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益727百万円(同16.5%増)と、売上はほぼ横ばい、各段階利益は前期比増となっております。

 

【株主構成】

主要株主として、代表取締役である柳均氏が取締役を務める有限会社エムエムエスが20.55%、同氏が14.68%、同氏の二親等内の血族である柳忍氏、柳至氏がそれぞれ14.68%、11.74%、三和油化社員持株会が11.63%、豊田通商株式会社が9.86%を保有しております。

 

【沿革】

1970年6月 名古屋市緑区において自動車関連企業に油剤や化学品を販売する(現在の自動車

        事業)ことを目的とする会社として、「三和油化工業株式会社」を設立

1974年1月 名古屋市緑区に大高工場を新設。石油化学品や工業用潤滑油の小分け販売を開始

1979年11月  愛知県刈谷市に刈谷工場(現在の石根工場)を新設

1983年7月 愛知県刈谷市に含浸設備を新設。自動車部品の不良品を再生する事業を開始

1989年12月  愛知県にて産業廃棄物の中間処分業許可(第02320006150号)を取得。現在の
        リユース事業及びリサイクル事業の基礎となる事業を開始

1990年6月 愛知県刈谷市に石油化学品及び産業廃棄物の収集運搬を行う子会社としてサンワ

        リューツー株式会社(現・連結子会社)を設立

1993年8月 愛知県にて特別管理産業廃棄物の中間処分業許可(第02370006150号)を取得

1994年7月 愛知県刈谷市に第一低沸蒸留設備を新設。蒸留による有機溶剤廃液の再資源化を

        開始(現在のリユース事業)

1996年12月 愛知県刈谷市に廃熱回収型焼却炉を新設。産業廃棄物の焼却とともに廃熱の有効

       利用を開始

1998年8月 愛知県刈谷市に第二低沸・高沸蒸留設備を新設。蒸留による有機溶剤廃液の再資源

        化を拡大・多角化。電子材料向け副資材として利用される高純度化学品の製造を

        開始(現在の化学品事業)

1999年6月 ISO9002認証を取得

2000年1月 ISO14001認証を取得

2001年8月 愛知県刈谷市に家下工場を開設。産業廃棄物の中間処分・再資源化事業を拡大

   12月  大阪府吹田市に大阪営業所を開設

2002年4月 OHSAS18001認証を取得

    6月 ISO9001-2000認証を取得

2004年10月  愛知県刈谷市に混酸分離設備新設。混酸廃液の再資源化を開始

    11月  愛知県刈谷市に貴金属回収設備新設。廃棄物に含まれる有用金属の再資源化を

        開始

2005年2月 愛知県刈谷市に境工場を新設。産業廃棄物の混練処理を開始

   10月  サンワリューツー株式会社が特別管理産業廃棄物収集運搬業許可にPCB廃棄物を

        品目追加し、PCB事業を開始

2007年6月 北海道苫小牧市に北海道工場を新設し、同工場内に営業所を開設。

2008年9月 EMGマーケティング合同会社(現 EMGルブリカンツ合同会社)より工業用潤滑油

        拠点代理店として認定

2011年11月  茨城県稲敷市に茨城工場を新設。化学品の小分け製造を開始。営業所と合わせて

        茨城事業所を開設

        愛知県刈谷市に分析・評価を行う子会社としてサンワ分析センター株式会社

        (現・連結子会社)を設立

2013年3月 愛知県から優良産廃処理業者認定制度の基準適合を取得。

        茨城工場で産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の処分業許可(第00821006150号、

        第00871006150号)を取得

    5月 香川県高松市に高松営業所を開設

    11月  東京都千代田区に東京営業所を開設

2015年6月 三和プランテック株式会社の株式を取得して100%子会社化。同社の商号をサンワ

        石販株式会社(現・連結子会社)に変更

2018年1月 和歌山県和歌山市に南海化学株式会社との合弁で産業廃棄物処分業を行う子会社と

        してサンワ南海リサイクル株式会社(現・連結子会社)を設立(議決権比率80%)

    12月  愛知県刈谷市に人材派遣業を行う子会社としてサンワビジネスサポート株式会社

         (現・連結子会社)を設立

2019年2月 北九州市小倉北区に九州営業所を開設

2019年4月 愛知県刈谷市に産業廃棄物処分業を行う子会社としてサンワ境リサイクル株式会社

        (現・連結子会社)を設立