2019年11月09日 新規上場承認 株式会社マクアケ
2019年11月09日に株式会社マクアケの東証マザーズへの上場が承認されましたので、概要などをまとめました。
主な事業としてクラウドファンディングフォームMakuakeを展開している企業で、直近の業績は売上13億円、経常利益1.2億円となっています。
・会社名:株式会社マクアケ
・事業内容:クラウドファンディングフォームMakuakeの運営
・上場承認日:2019年11月09日
・上場日:2019年12月11日
・上場市場:東証マザーズ
・想定時価総額:約170億円(一株想定1,550円)
・調達予定額:45.3億円(一株想定1,550円)
・業績:
2018年09月期 売上.5億円 経常利益 1.5億円
2017年09月期 売上4.7億円 経常利益 0.6億円
2016年09月期 売上2.0億円 経常利益 △0.8億円
・主幹事証券:大和証券株式会社
・監査法人:有限責任監査法人トーマツ
・従業員持株会:なし
・ストックオプション:あり 2017年に取締役3名、従業員17名に対し447株を発行。行使期間は2019年4月14日から2027年4月11日まで。
・沿革:
2013年に株式会社サイバーエージェント子会社「株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング」として設立
2015年6月にプロジェクトの実行者向けにプロジェクト分析ツール「Makuakeアナリティクス」を提供開始
2016年3月ECサイト「Makuakeストア」の提供開始
2017年に株式会社マクアケに商号変更
2018年5月 地方自治体をプロジェクト実行者として、「ふるさと納税型クラウドファンディング:Makuaakeガバメント」を立ち上げ
・特徴:
▼クラウドファンディングには、購入型、寄付型、融資型等様々な形態があるが、同社サービスMakuakeは、購入型に分類される。企業や個人が起案・実行するプロジェクトに対して金銭上の支援を実施し、リターンとして当該プロジェクトのものやサービスを得る方式である。プロジェクト起案者と支援者のマッチングを図るプラットフォームであり、支援額を一部をプラットフォーム利用料として収益化するビジネスモデルである。
▼Makuake運営開始以来「ものづくり」領域へ注力してきたことから、掲載プロジェクトとしては、プロダクト系(製品開発)が多い。また、上記沿革で触れたように、ふるさと納税関連を取り扱うプロジェクトにも注力しており、官民問わず様々なプロジェクトのクラウドファンディングプラットフォームを形成している
▼親会社である株式会社サイバーエージェントは、7,800,000株(71.3%)の株式を保有しており、IPO時に250,000株を放出の予定。いわゆる親子上場である。新規上場企業にとっては、上場時の知名度を期待できるといった点がある一方で、親会社以外の株主の利益侵害といった点が懸念される。株式会社サイバーエージェントは、連結子会社109社、関連会社13社を設立しているが(2018年9月時点)、「現時点において、マクアケ以外の親子上場の予定はありません。」とプレスリリースを発行している(2019年11月8日)https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/D5nz/M3Jh/HTN9.pdf
▼その他主要株主としては、VC(ベンチャーキャピタル)KSK Angel Fund が1,498,00株(13.7%)を保有しており、250,000株をIPO時に放出の予定
いずれも「新規上場申請のための有価証券報告書」と同社ホームページを参考にしました。