IPOコラム

【2024年12月16日市場開設】Fukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)って、実際どうなの?

2024年12月16日(月)に福岡証券取引所の新市場としてFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)が開設されました。市場開設日には既上場企業も含めて7社が新規上場しており、話題になっております。実際に、我々にも多くの上場準備企業様から「FPMって、どうなの?」というご質問をいただいております。

そこで、今回は、J-Adviser兼F-Adviserでもある船井総研が2024年12月末時点でのFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)の最新動向をご紹介させていただきます。

1.Fukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)の新規上場会社の状況

 以前こちらのコラムでもご紹介しております通り、Fukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)は、TOKYO PRO Market(東京プロマーケット)の市場制度を踏襲したものになっております。

 今回、Fukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)の市場開設日に、7社が新規上場しておりますが、そのうち5社が既にTOKYO PRO Market(東京プロマーケット)に上場していた企業・1社がTOKYO PRO Market(東京プロマーケット)との同時上場となっており、制度上も両市場への重複上場が認められております。それでは、一体どのような企業がFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)に新規上場したのでしょうか。

■Fukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)単独上場企業

 東京都に本社を置くテクロ株式会社様です。同社のFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)新規上場に関するコラムはこちらにまとめております。

 福証の株式市場であることから九州地方に本社を置く企業のみが新規上場するというわけではなく、同社のように、制度上は本社所在地にかかわらず新規上場することができる市場となっております。

 同社の発行者情報によると、2024年10月1日付で担当F-AdviserとF-Adviser契約を締結していることが公表されております。一般的なFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)の上場スケジュールと比較すると、かなり短期間かつ例外的なスケジュールであることがみてとれます。

出典:福岡証券取引所 Fukuoka PRO Marketガイドブック

https://www.fse.or.jp/info/detail.php?cnfid=%82T%82V%82X&vyear=%82Q%82O%82Q%82S

■同時上場企業

 島根県に本社を置くハウジング・スタッフ株式会社様です。同社はTOKYO PRO Market(東京プロマーケット)とFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)に同時上場しております。同社の新規上場に関するコラムはこちらから確認いただけます。

■TPM既上場企業によるFPMの重複上場

 下記表のとおり、5社のTOKYO PRO Market(東京プロマーケット)既上場企業がFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)へ上場しております。5社のうち4社は九州地方以外に本社を置く企業となっておりますが、いずれも九州地方での営業開拓など事業面でのメリットを踏まえて、重複上場を決断したのではないでしょうか。

2. まとめ

 2024年12月末時点でのFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)の市場動向をお伝えいたしました。2024年1月~12月においてTOKYO PRO Market(東京プロマーケット)の新規上場企業数が50社となっている点、F-Adviserの登録社数が7社となっている点を踏まえると、単独・重複・同時でのFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)上場企業が増えていくことが期待できるのではないでしょうか。

 本コラムを通じて、TOKYO PRO Market(東京プロマーケット)やFukuoka PRO Market(福岡プロマーケット)についてより詳しく知りたいと思った方は、ぜひJ-Adviser兼F-Adviserでもある船井総研へお問い合わせください。

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