IPOコラム

株式会社eWeLL(イーウェル) IPO(新規上場)承認

大阪府に本社を置く株式会社eWeLLのグロース市場への上場が、2022年8月12日に承認されましたので、概要などをまとめました。

【会社名】:株式会社eWeLL(イーウェル)
【代表取締役】:中野 剛人
【社員数】:59人(単体)
【事業内容】:在宅医療分野における業務支援事業
【HP】:https://ewell.co.jp/
【上場承認日】:2022年8月12日
【上場予定日】:2022年9月16日
【上場市場】: グロース市場
【業績】:
2021年12月期 (単体)
売上高:1,192,791千円
経常利益:403,287千円
【主幹事証券】: 大和証券株式会社
【監査法人】:太陽有限責任監査法人

【特徴】
 大阪府に本社を置く株式会社eWeLLは、訪問看護ステーション向けに業務支援SaaSとして、オペレーション業務を網羅したクラウド型「訪問看護専用電子カルテiBow」を提供するクラウドソフトウエア事業を営んでおります。SaaS型業務支援ツールでは、患者宅で記録書類の作成、過去のカルテ等の確認を可能にする「iBow」、保険請求を行う「iBow レセプト」、訪問看護専用勤怠システム「iBow KINTAI」を提供し、顧客の生産性向上に貢献しております。
 株式会社eWeLLが提供するシステムの特徴として、現場第一主義を掲げており、顧客である現場の看護師の意見を取り入れた開発を行うことで、現場の看護師が使いやすいシステムとなっている点が挙げられます。
 上記の既存サービスのシェア拡大や、「iBow 事務管理代行サービス」、「iBow レセプト」といった新サービスのリリースに取り組んだ結果、直前期である2021年12月期は、売上高は、1,192百万円(前年同期比50.8%増)、経常利益は403百万円(前年同期比98.4%増)、当期純利益は340百万円(前年同期比84.1%増)となりました。また、売上の内訳はクラウドサービス事業の比率が高く、1,137百万円と売上の95%を占めています。
 株式会社eWeLLの今後の方向性として、主力サービスである「iBow」の市場シェアを拡大させるとともに、第2の事業「iBow 事務管理代行 サービス」を確立させることで訪問看護市場におけるプラットフォーマーとしての地位の確立を目指しております。なお、直前々期(n-3期)の売上高は530百万円、経常利益▲60百万円でした。また、常勤監査役の増田氏は前職であり主幹事証券でもある大和証券から直前期(n-2期)である2020年4月に入社し、2020年10月に常勤監査役に就任しています。

【株主構成】
 主要株主は、代表取締役である中野剛人氏が39.15%、常務取締役である北村亜沙子氏が16.37%、住友商事株式会社が13.66%、合同会社RSPファンド6号が12.94%、社外取締役である島田亨氏が5.45%、松下智樹氏が4.92%、SMBCベンチャーキャピタル3号投資事業有限責任組合 無限責任組合員SMBCベンチ ャーキャピタル株式会社が3.41%、株式会社シグマクシス・インベ ストメントが1.35%、江尻裕一氏が0.65%、中尾充氏が0.40%となっております。
 またストックオプション制度を採用しており、過去5回の新株予約権を発行しております。

【沿革】
2012年6月 大阪市中央区南船場に株式会社eWellを設立(資本金8,000千円)
2014年6月 当社主力サービスである「訪問看護専用電子カルテ iBow」をリリース
2017年1月 本社(大阪オフィス)を大阪市中央区内で移転
2018年1月 東京オフィスを東京都千代田区に設置
2020年10月 訪問看護業界向け勤怠システム「iBow KINTAI」をリリース
2021年1月 「iBow 事務管理代行サービス」提供開始
2021年4月 訪問看護ステーション用レセプトシステム「iBow レセプト」をリリース
2022年4月 東京オフィスを東京都中央区に移転

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