IPOコラム

Heartseed(ハートシード)株式会社 IPO(新規上場)承認

Heartseed(ハートシード)株式会社のグロース市場への上場が、2024年6月26日に承認されましたので、概要などをまとめました。

【会社名】  Heartseed(ハートシード)株式会社
【代表取締役社長】 福田惠一
【社員数】39人(単体)
【事業内容】重症心不全患者を対象とした iPS 細胞由来心筋球移植治療をはじめとする再生医療等製品の研究・開発   
【HP】https://heartseed.jp/
【上場承認日】2024年6月26日
【上場予定日】2024年7月30日
【上場市場】グロース市場
【業績】2023年10月期(単体)
 売上高344,725千円
 経常損失(△)△1,456,584千円
【主幹事証券】SMBC日興証券株式会社、株式会社SBI証券
【監査法人】EY新日本有限責任監査法人

【特徴】
慶応義塾大学発のバイオベンチャーであり、iPS細胞から作製した心筋細胞を重症心不全患者の心臓の中に移植する世界初の心筋再生医療を実現すべく開発を進めております。事業収益は、日本国内で薬事承認後に取得する収益に加えて、導出に係る契約一時金(2021年に受領済)、日本及び海外の開発進捗に応じたマイルストン収入(一部受領済)、並びに海外での製品上市後のロイヤルティ収入及び販売マイルストン収入から構成されています。

直前期である2023年10月期においては、引続きパイプライン案件の開発を継続するほか、ノボノルディスクエー・エスとの全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約によるマイルストン収入の計上や、同社とともに試作品による確認・検証等を進めております。

以上の結果、直前期である2023年10月期の売上高は344,725千円(前年同期比30.9%減)、営業損失(△)は△1,459,614千円(前年同期の営業損失(△)は△1,458,590千円)、経常損失(△)は△1,456,584千円(前年同期の経常損失(△)は△1,410,304千円)当期純損失(△)は△1,473,500千円(前年同期の当期純損失(△)は△1,412,728千円)となりました。

【株主構成】

株主構成としては、代表取締役社長である福田惠一氏が15.09%、SBI Ventures Two株式会社が10.55%、Angel Bridge Deal-by-Deal Fund5号株式会社が8.92%、SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合が7.26%、秋山琢己氏が5.28%となっております。

またストックオプション制度を採用しており、過去3回の新株予約権を発行しております。

【沿革】

2015年11月Heartseed株式会社を設立
2016年5月移植可能なiPS細胞由来再生心筋細胞の製造方法に関する共同研究契約を慶應義塾大学と締結
2018年9月他家iPS細胞由来再生心筋球移植療法が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の
「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」の補助対象先に選出
2019年4月iPSアカデミアジャパン株式会社と、指定国立大学法人京都大学より実施許諾されているiPS細胞技術関連特許
について、非独占的通常実施権を許諾する契約を締結
2020年3月伊藤忠ケミカルフロンティア株式会社と資本業務提携
2020年3月株式会社メディパルホールディングスと資本業務提携
2021年5月ノボノルディスク エー・エスと、全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約を締結
2023年2月虚血性心疾患に伴う重症心不全患者さんを対象とするHS-001の国内第Ⅰ/Ⅱ相治験(LAPiS試験)において、
1例目投与完了を公表
2023年9月脂肪酸合成阻害法による未分化iPS細胞除去に関する知財のバイオテック企業へのライセンスアウトを発表
2023年11月アイ・ピース株式会社作製の複数ドナー由来のiPS 細胞を用い、高純度心筋の安定した作製に成功したことを発表

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