IPOコラム

株式会社キットアライブ IPO(新規上場)承認

北海道に本社を置く株式会社キットアライブのアンビシャス市場への上場が、2022年8月23日に承認されましたので、概要などをまとめました。

【会社名】:株式会社キットアライブ

【代表取締役】:嘉屋 雄大

【社員数】:47人(単体)

【事業内容】:企業のクラウドシステム導入時における設計・開発・保守の

       ワンストップサービス、SaaS 型製品販売企業向けの開発・公開・

       運用支援サービス 

【HP】:https://www.kitalive.co.jp/

【上場承認日】:2022年8月23日

【上場予定日】:2022年9月28日

【上場市場】:札幌証券取引所 アンビシャス市場

【業績】:

2021年12月期(単体)

売上高:577,056千円

経常利益:116,280千円

【主幹事証券】:アイザワ証券株式会社

【監査法人】:監査法人銀河

【特徴】

北海道に本社を置く株式会社キットアライブは、「北海道から日本のクラウドビジネスを支える」という想いのもと、クラウドサービスであるSalesforceを基盤としたシステム開発を通して、クラウドソリューションを提供しております。具体的には、Salesforceの開発及び運用保守を行う「Salesforce導入支援」、Salesforce上でSaaS型アプリケーション構築を支援する「Salesforce製品開発支援」の2つのサービスを中核とし事業展開を行っております。また、Salesforce等のライセンス販売も行っております。

 株式会社キットアライブの特徴的な点として、スタートアップや中小企業といった小規模のSalesforce導入支援に強みを持っていることが挙げられます。2020年12月期から2021年12月期 の2年間におけるクラウドソリューションサービスにおける443件の案件契約のうち、受注金額1,000万円未満のものが426件(96.2%)となっております。

 また、札幌において業務理解度の高いITエンジニアを育成しており、下請型の取引関係ではなく、日本各地の企業と上流工程から直接取引を行うことで他社との差別化を図っております。

 こうした取り組みのもと、直前期である2021年12月期の売上高は577百万円、経常利益は116百万円、当期純利益は77百万円となっております。

 また、取締役である塚田耕一郎氏は、株式会社テラスカイ最高財務責任者であり、株式会社キットアライブの他に8社で取締役に就任しております。

【株主構成】

主要株主は、新株予約権による潜在株式数を含めると株式会社キットアライブの親会社である株式会社テラスカイが48.21%、代表取締役である嘉屋雄大氏が27.55%、コーポレートベンチャーキャピタルであるSalesforce Ventures LLC.が11.71%、事業譲渡元である株式会社ウイン・コンサルが6.89%、北洋SDGs推進投資事業有限責任組合が2.27%となっております。

 また、新株予約権による潜在株式数を含めない場合の株式会社テラスカイの株式所有割合は58.2%ですが、今回の上場に伴いから48.21%へ低下し、連結子会社から持分法適用会社となる予定です。

またストックオプション制度を採用しており、過去3回の新株予約権を発行しております。

【沿革】

2016年8月  札幌市中央区に当社設立(資本金50,000千円)

2016年10月  株式会社ウイン・コンサルからセールスフォース・ドットコム事業の事業譲渡      を受け営業開始

2016年10月  東京都中央区日本橋一丁目に東京事業所設立

2017年4月    札幌市北区(現住所)へ本社移転

2018年5月    東京事業所を東京都中央区日本橋二丁目へ移転

2020年10月   STARTUP CITY SAPPORO事務局、一般財団法人さっぽろ産業振興財団、

      経済産業省北海道経済産業局よりグローバルに活躍することが期待

      される、地域に根差した有望なスタートアップ企業とし て

      「J-Startup HOKKAIDO」に選定

【IPOのおすすめコンテンツはこちら】