
グロース市場、地方市場、そしてTOKYO PRO Marketなどを網法するすべての上場準備会社向け勉強会「企業価値向上経営フォーラム-IPO分科会」の、2026年6月に開催された様子をご案内します 。

2026年6月度「IPO分科会」:八重洲ミッドタウンにて開催
2026年6月5日、「船井総研の本社(八重洲ミッドタウン)」にて、IPOを目指す経営者のための限定勉強会「IPO分科会」の6月度例会が開催されました 。
本分科会は、IPO(新規上場)を志す経営者が集い、直近で上場を果たした「先輩経営者」から、その舞台裏を直接学ぶことができるクローズドなコミュニティです。教科書通りの理論ではなく、実際に上場準備の荒波を乗り越えてきた経営者だからこそ語れる「生の声」を共有いただくことで、参加者の皆様が自社の成長戦略を具体化させる場となっています。
今回の例会では、昨今のスタートアップ・IPO市場でも新しい潮流として非常に注目を集めている「スイングバイIPO」の体現者をゲストにお迎えしました 。
ゲスト講師:株式会社Sapeet 代表取締役社長 築山 英治 氏
6月度例会のゲスト講師は、株式会社Sapeet(サピート)の代表取締役社長・築山英治氏にご登壇いただきました 。
築山社長は東京大学大学院在学中の2016年にご自身の研究テーマを事業化するために同社を設立されました 。その後、2018年に株式会社PKSHA Technologyの連結子会社となり、大企業のリソースを活かして急成長を遂げた後、2024年10月に東証グロース市場への新規上場を果たされました(証券コード:269A) 。
同社は、専門知識やベテランの暗黙知をシステム化する独自の「Expert AI事業」を展開しており、AI姿勢分析システム「カルティ シセイカルテ」やAI接客・営業ロールプレイングシステム「SAPI ロープレ」などのプロダクトを市場へ送り出しています。平均CAGR(年平均成長率)54.29%という驚異的なスピードで成長を続けている最注目のAIベンチャーです 。
なぜ「大企業グループ入りからのグロース市場上場(スイングバイIPO)」という道を選んだのか
講演の冒頭、築山社長にお聞きしたのが、単独でのマイルストーンを目指すのではなく、一度大企業の傘下に入ってから上場するという「二段階」の戦略(スイングバイIPO)を踏んだ理由です 。
・なぜ業績を伸ばす中で親会社であるPKSHA Technologyの子会社になったのか
・IPOを決意する大きなきっかけは何か
・一緒に創業した仲間との関係 など
どういったものだったか直接お話しいただきました。
また、エンタープライズ(大手企業)向けにAIソリューションを提供するビジネスモデルであるため、外部から高い信頼性を担保される指標(上場企業の看板)が事業成長に不可欠であったこと、そして優秀なエンジニアやコンサルタントを安定的にリファラル以外で採用するためのネームバリューを必要としていたことも、上場へ舵を切った大きな理由とのことでした 。
「スイングバイIPOは、創業期のオーナーシップと独立性を保ちながら急成長する『第3の出口戦略』である」
また、特に経営者の皆様の関心を集めたのが、スイングバイIPOにおけるメリットとデメリットのリアルなバランスに関するお話でした 。
◆ スイングバイIPOの4大メリット
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成長スピードの加速: 親会社の持つ強力な資金力、大手顧客基盤、営業ネットワーク、知名度をフル活用できる 。
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経営・資金面のリスク軽減: スタートアップ特有の「短期的な運転資金の確保」に対する不安が、親会社のバックアップで解消される 。
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上場準備の効率化: すでに上場している親会社の内部統制やガバナンス基準を、組織が小さい早期の段階から社内に組み込める 。
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採用・取引の有利化: 大手グループの看板があることで、BtoBビジネスの難易度が格段に下がり、採用難易度も下がる 。
上場時の第三者割当増資等を経て親会社の連結から外れ(比率を徐々に下げていく)、自律的かつ機動的な経営を行うための資金調達と事業基盤の拡充を同時に達成する戦略は、資本政策や成長スピードに悩む多くのベンチャー経営者にとって目から鱗の事例となりました 。
上場準備の「光と影」:生々しい苦労と具体的な対応策(予実管理の徹底)
もちろん、上場は華やかな話ばかりではありません。講演の後半では、上場準備を進める上で直面した生々しい課題、特に「業績の作り方」について深く切り込まれました 。
Sapeet様の場合、親会社のノウハウがあったことに加え、前職で上場実務経験を持つ方がジョインしたこともあり、一般的な「管理体制の構築」についての苦労は比較的少なかったと言います 。築山社長をして「周囲のおかげで上場準備が勝手に整っていくような感覚だった」と言わしめるほど体制は盤石でした 。
しかし、最大の壁は「事業面における予実(予算と実績)を合わせること」にありました。同社は直近3期で営業利益がマイナスの状態、いわゆる「赤字上場」の形をとっていたため、
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申請期中の単月黒字化、および翌期以降(2025年9月期)の確実な黒字化ストーリーの証明 。
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利益計画の策定根拠として、SaaS型プロダクトにおける各種KPIの蓋然性の提示 。
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AIソリューション(受託開発)における案件ごとの進捗状況や見積もり方法の緻密な管理と開示 。
などが課題でした。このような課題を以下にクリアして、上場を実現されたかなど当日詳しくかつ生々しくお話しいただきました。
さらに、技術やロジックを優先するあまり、創業初期のマネジメントにおいて工夫したエピソードなど、経営者の人間的な成長ストーリーにも参加者は深く聞き入っていました。
今回の例会は、単なる知識の習得にとどまらず、同じ志を持つ経営者同士が大きな刺激を受け合い、「大企業の力を借りてでも自社のビジョンを最速で達成する」という新たな選択肢を得る、非常に熱量の高い場となりました 。
IPOを目指す経営者のための勉強会「IPO分科会」とは
「企業価値向上経営フォーラム-IPO分科会」は、単なるセミナーではありません。
上場を目指す経営者が、実際に上場を果たした「先輩経営者」から直接そのノウハウや失敗談、意思決定の裏側を学ぶことができるクローズドな勉強会です。
監査法人の選定、主幹事証券との付き合い方、内部統制の構築、そして今回のような資本政策やスイングバイIPOといった高度な戦略まで、実務に即した最新の情報交換が行われています 。
会員様から上場企業を輩出するIPO分科会とは
本フォーラムの会員企業様からは、多くの企業が上場を果たしています。
同じフェーズで悩む経営者仲間と出会い、切磋琢磨することで、孤独になりがちな上場準備期間を乗り越える強固なネットワークが構築できます。
次回、2026年10月のIPO分科会
次回のIPO分科会は、2026年10月の開催を予定しております。
・会員制のサービスですが、1度だけスポットでご参加可能です
・直近上場された経営者が登壇
・特典としてIPOサポートも実施
→J-AdviserやIPOコンサル締結前のライトなIPOコンサルを実施します

■ゲスト
2025年4月 TOKYO PRO Market上場
「上場会社の子会社がなぜTPM上場を選んだのか?社長が語る本音のメリットとコストの真実」
株式会社GROWTH POWER 代表取締役社長 西島直宏 様
→お申込み
https://study.funaisoken.co.jp/pages/ipo-016224-vi-ipo-S082
ぜひ一度お気軽にお問い合わせください 。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
▼船井総研のIPO、TOKYO PRO Market(J-Adviser)に関するお問い合わせ
https://www.funaisoken.co.jp/lp/inquiry-S082









