
IPO(新規株式公開)を目指す企業にとって、最初の大きな関門となるのが監査法人による「ショートレビュー(短期調査)」です。ショートレビューは、貴社がIPOに向けてどの程度準備ができているか、そしてどのような課題が残されているかを洗い出すための極めて重要なステップとなります。
今回は、近年のIPO動向を踏まえた上で、ショートレビューを乗り越え、IPO準備をスムーズに進めるための具体的なポイントを解説いたします。
ショートレビューとは?
ショートレビューとは、監査法人が「監査リスクが低く、管理体制が整備されている会社か」を判断するために実施する調査です 。一般的に1ヶ月〜2ヶ月程度の期間をかけ、企業の現状と課題を洗い出します 。
ここで大切なのは、「課題のない会社はない」という認識を持っていただいた上で、自社の課題を認識し、いかに適切に改善策を講じていけるかという点にあります。
ショートレビューで問われる重要課題と改善のポイント
ショートレビューでは、経営管理、資産・業務管理、決算処理、利益管理など、多岐にわたる管理体制がチェックされます 。特に重要なポイントは以下の3点です。
1. 決算処理体制(発生主義への移行と月次決算早期化)
監査法人が最も気にするポイントの一つが決算体制です 。未上場企業の多くは税務基準の会計を行っていますが、上場にあたっては「発生主義」に基づく財務会計への移行が必須となります 。また、予算管理等の基盤となる「月次決算の早期化」を実現する体制構築も急務です 。
2. 経営管理体制と資産・業務管理体制の整備
取締役会の適切な運用や、内部牽制を考慮した組織づくりが求められます 。まずは組織図を作成して問題点を洗い出し、IPOスケジュールに沿った規程整備運用計画を提示することが有効です 。
3. 利益管理体制と事業計画の策定
客観的でロジカルな事業計画書の作成が求められます 。監査法人の経営者インタビューに対しても、合理性をもって説明できるようにするため、早めに事業計画書や予算を作成し、予実管理ができる体制を整えることが重要です 。
ショートレビューに向けた具体的対策
ショートレビューをスムーズに進めるためには、監査法人が調査しやすい状態をあらかじめ作っておくことが鍵となります 。
・資料の整備・作成:事業計画書や業務記述書、資本政策表、関連当事者(関係会社や役員等)との取引図などを作成しておく 。
・体制強化:監査法人の対応窓口の対応者を決めておく 。など
そして何より一番重要な対策は、「経営者が誠実に経営すること」です 。自社の課題から目を背けず、前向きに取り組む姿勢が監査法人からの信頼に繋がります。
セミナー一覧・お申し込みはこちら
https://ipo.funaisoken.co.jp/pages/seminar
IPOはゴールではなく、企業成長の新たなスタートラインです。
皆様の思い描くビジョンを実現するための一歩として、
ぜひ弊社セミナーをご活用ください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。









