IPO支援コラム

Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)株式会社IPO(新規上場)承認

新規上場承認 Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)株式会社

Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)株式会社のマザーズへの上場が、2021年11月19日に承認されましたので、概要などをまとめました。

 

【会社名】:Green Earth Institute株式会社

【代表取締役CEO】:伊原 智人

【社員数】:30人(単体)

【事業内容】:バイオリファイナリー技術を活用した、グリーン化学品の開発及び事業化

【HP】:http://gei.co.jp/ja/

【上場承認日】:2021年11月19日

【上場予定日】:2021年12月24日

【上場市場】:マザーズ

【業績】:

2020年9月期 (単体)

売上高:334,338千円

経常損失:△113,960千円

【主幹事証券】:みずほ証券株式会社

【監査法人】:有限責任あずさ監査法人

 

【特徴】

公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)において30年近く開発されてきた、バイオマスから化学品を製造するバイオリファイナリー技術の実用化を目指して、2011年9月に設立された会社です。

コリネ型細菌という微生物を活用した発酵技術をコア技術とし、石油を原料として生産されている化学品を農業残渣や食品残渣等のバイオマス由来のものに転換したり、バイオマス由来製品の生産方法をより効率化したりするための研究開発、ライセンス供与等を行っております。

 

直前期である2020年9月期は、新たな研究開発契約の締結及び商用化に向けた研究開発を着実に進め、新たなライセンス契約の締結に至っております。これらの結果、売上高334,338千円(前期比65.5%増)、営業損失△114,531千円(前期営業損失△280,818千円)、経常損失△113,960千円(前期経常損失△275,578千円)、当期純損失△116,424千円(前期当期純損失△289,303千円)となりました。

 

【株主構成】

主要株主は、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズが運営するUTEC2号投資事業有限責任組合が17.88%、公益財団法人地球環境産業技術研究機構が17.33%、代表取締役CEOである伊原智人氏が5.78%を保有しております。

また、ストックオプション制度を採用しており、代表取締役延べ2名、取締役2名、監査役2名、従業員延べ34名に対して過去4回、新株予約権を発行しております。

 

【沿革】

2011年9月 Green Earth Institute株式会社を設立

2012年2月 公益財団法人地球環境産業技術研究機構との間でアミノ酸等の製造に必要なRITE

        Bioprocess®の特許の実施権契約を締結

2012年8月 米国工業微生物学会(SIMB)にて、国立再生可能エネルギー研究所 (The National 

        Renewable Energy Laboratory(NREL))とのセルロース系バイオマス由来のエタ

       ノールの共同研究成果を発表

2016年3月 バイオマス由来のアラニン(アミノ酸の一種)の商用スケールでの量産に成功

2018年4月 中国企業とバリン(アミノ酸の一種)にかかるライセンス契約を締結

2018年10月  ライセンシーにおいてバリンの製造販売を開始

2021年2月 同社が製造した古着由来のバイオジェット燃料を搭載した日本航空株式会社の商用

        機が、日本初の純国産バイオジェット燃料によるフライトを実現

2021年2月 DIC株式会社とアスパラギン酸(樹脂原料)にかかるライセンス契約を締結

2021年7月 「サーキュラーバイオ ™ エタノールプロジェクト」第1弾として、シュレッター

        ごみ由来のエタノール消毒液が完成

2021年8月 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構よりバイオファウンドリ事

        業を受託(6年間、総額54億円)