IPO支援コラム

-中期経営計画はなぜ必要?社員にどんな影響があるか- 中期経営計画はなぜ必要?社員に響く作り方

(1) はじめに

【中期経営計画】 の意味を、経済書やweb等で調べてみると、次のような文言をよく目にします。

【中期経営計画】は、5~10年を念頭に設定された経営ビジョンを実現するために、中期(3~5年)でやっておくべきことを明確にしたもの。売上や利益目標などの定量的な数値で、課題も具体的かつ明確なものが多い。策定の主な狙いとしては、次のようなもの。
 1.事業遂行のために必要な経営資源の効果的な配分計画の意思決定
 2.「将来のあるべき姿」に近づける経営革新の施策の明確化と実行計画の策定
 3. 〇〇〇〇〇〇○○〇〇〇〇〇〇○○〇〇〇〇〇〇○○ など・・・。
確かに、正論です。もちろん間違っていません。
ただし、社員に響く【中期経営計画】を策定するのであれば、目線をほんの少しだけ変えてみて下さい。
【中期経営計画】は、一般的には会社サイド(経営陣)が作成した計画であり、会議や社員総会等で事業年度の期初に発表した際に社員がまず感じることは、次にあげる点ではないでしょうか?
営業課社員Aさん → 「 厳しい数字 (ノルマ)・・・」
営業課社員Bさん → 「 無理でしょ・・・ 」
企画課社員Cさん → 「 ホントにできるの? (絵に描いた餅!?)・・・ 」
開発課社員Dさん → 「 また、社長が勝手なこと言ってる・・・」
管理課社員Eさん  → 「 頑張ったって、売上に貢献していない部署は、評価されないんでしょ・・・ 」

つまり、折角策定した個別具体的な内容の実現可能な【中期経営計画】であっても、会社サイドからのトップダウンであり、また、その内容も会社からの ”要求” と感じ取ってしまいがちです。
では、【中期経営計画】が不要かというと、決してそうではありません。むしろ、必要です。

 

(2)社員に響く、【中期経営計画】の内容とは

1. 会社の方針・計画を個別具体的に策定し、社員目線で作る
2. 売上や利益目標などの定量的な数値だけでなく、社員の待遇等と連動する内容にする
3. 経営ビジョンを社員が求める(共感)する内容を一部分、加味(考慮)する
4. 生産部門(例えば営業部)だけでなく、非生産部(例えば管理部)においても定量目標を設定をする

 

(3) セミナーでのポイント

前述の通り、「社員に響く中期経営計画(策定)の内容」とは、会社(経営者)からの一方的なモノではなく、社員目線(立場)を、より意識することにより、会社の「将来のあるべき姿」を、全社員が ”肌感覚” として計画内容(計画値)を実現しようと、自ら率先して行動・実行する【中期経営計画】の作り方等のポイントをお伝えいたします。
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