IPOコラム

ミーク株式会社 IPO(新規上場)承認

ミーク株式会社のグロース市場への上場が、2025年2月14日に承認されましたので、概要などをまとめました。

【会社名】  ミーク株式会社
【代表取締役社長執行役員】 峯村 竜太
【社員数】59人(単体)
【事業内容】モバイルIoT支援事業
【HP】https://www.meeq.com/
【上場承認日】2025年2月14日
【上場日】2025年3月21日
【上場市場】グロース市場
【業績】2024年3月期(単体)
 売上高5,375,659千円
 経常利益784,648千円
【主幹事証券】SMBC日興証券株式会社
【監査法人】PwC Japan有限責任監査法人

【特徴】

モバイルIoT支援事業という単一セグメントのもと、IoTサービス事業者及びDXを推進する企業向けにIoT/DXプラットフォーム『MEEQ』を提供する「IoT/DXプラットフォームサービス」、及びMVNE事業者として、多くのMVNO事業者にネットワーク及び業務システム、業務支援等を提供する「MVNEサービス」を展開しております。

IoT/DXプラットフォームである『MEEQ』とは、SIMを活用したSaaS型IoTプラットフォームであり、Web上の画面から、簡単に1回線からSIMの購入・管理が可能となるサービスです。MVNEサービスでは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアに対応したMVNE事業者として、MVNO事業者に対してSIM調達(MNO(注)との交渉を含む)、事業者間精算の運用、サービス設計、その他各種サポート(新規MVNO事業への参入や収益拡大サポート)を実施しております。

IoT/DXプラットフォームサービスについては、Web広告等による認知度向上やアウトバウンド営業を通じ、IoT/DXプラットフォーム『MEEQ』のアカウント数を順調に伸ばしております。MVNEサービスについては、特定顧客のキャリア化に伴う影響を受けるとともに、大手移動体通信事業者によるオンライン専用プランの本格化等によって、競争が一段と激しさを増しております。また、各通信キャリアからのモバイル通信回線の調達単価の低下による、顧客への販売単価の下落が起きているものの、利益額については維持できております。

以上の結果、直前期である2024年3月期の売上高は5,375,659千円(前年同期は5,976,244千円)、営業利益は785,394千円(前年同期比は816,818千円)、経常利益は784,648千円(前年同期は816,791千円)、当期純利益は542,828千円(前年同期は535,001千円)となりました。

(注)MNO(Mobile Network Operator):移動体通信事業者のこと

【株主構成】

株主構成としては、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が28.47%、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が10.88%、代表取締役社長執行役員である峯村竜太氏が8.60%、東京センチュリー株式会社が8.52%、株式会社ファミリーマートが5.69%となっております。

またストックオプション制度を採用しており、過去2回の新株予約権を発行しております。

【沿革】

2019年3月ミーク株式会社を設立
2019年5月スマートフォン向け通信サービスを提供するMVNE事業をソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社より
事業承継にて開始
2019年12月3キャリア(注1)に対応したIoT向けデータSIMの提供を開始
2020年8月SREホールディングス株式会社との間で、AI技術とIoT回線の融合による新しいサービスの提供を実現することを
目的として業務提携
2021年3月MVNE事業者として5G通信に対応した3キャリア回線の提供を開始
2021年3月法人向けIoT通信回線プラットフォーム『MEEQ』の提供を開始
2021年6月国際ローミングに対応したSIMを提供開始
2021年8月ミーク株式会社と大阪瓦斯株式会社が、当社サービスを提供する産業・事業領域の拡大と、顧客ニーズに
対応したサービス・ソリューションの拡充を目的として資本提携
2022年5月株式会社ソラコムとの間で、IoT市場の多様なニーズに応えて市場の拡大に貢献することを目的として、業務提携
2022年6月IoTデータ活用によるDXを推進する「MEEQ AI」サービスを提供開始
2022年6月1枚で国内・海外の複数の通信キャリアを利用できる「MEEQグローバルSIM」サービスを提供開始
2022年10月「MEEQ SIM」、NTTドコモとKDDI回線の5G通信対応オプションを提供開始
2022年12月「ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォーム株式会社」から「ミーク株式会社」へ
社名変更
2022年12月企業や行政機関・自治体のDXを推進、IoT向け通信回線の管理・運用を簡便化するMEEQ APIサービスを提供開始
2023年6月MVNE事業者としてドコモ回線においてeSIMの提供を開始
2024年3月東京センチュリー株式会社、TIS株式会社と資本提携
2024年5月株式会社ファミリーマート、加賀電子株式会社、ヤンマーベンチャーズ株式会社、あいホールディングス
株式会社、株式会社エアトリ、株式会社インバウンドプラットフォームと資本提携
2024年6月MVNE事業者として「MNPワンストップ」を提供開始
2024年7月IoTサービスの運営をサポートする機能を揃えた「MEEQビジネスツールズ」の提供を開始

(注1)3キャリアとは、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社の通信回線事業者の3社を指します。

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