IPOコラム

ククレブ・アドバイザーズ株式会社 IPO(上場)承認

ククレブ・アドバイザーズ株式会社のグロース市場への上場が、2024年10月24日に承認されましたので、概要などをまとめました。

【会社名】  ククレブ・アドバイザーズ株式会社
【代表取締役社長】 宮寺之裕
【社員数】9人(連結)
【事業内容】AIを活用したCRE(企業不動産)に関するソリューションの提供及び不動産テックシステムの
開発・販売
【HP】https://ccreb.jp/
【上場承認日】2024年10月24日
【上場日】2024年11月28日
【上場市場】グロース市場
【業績】2023年8月期(連結)
 売上高703,605千円
 経常利益234,638千円
【主幹事証券】みずほ証券株式会社
【監査法人】ESネクスト有限責任監査法人

【特徴】
AIを中心とした不動産テックシステムを活用した企業不動産(CRE)(注1)へのソリューション提供及び不動産テックシステムの開発・販売を行っております。CREの中でも大手の不動産プレイヤーが金額規模などの問題で取り扱わないコンパクトサイズの物件を商材としてフォーカスし、不動産テックを活用しながら企業間の不動産ニーズのマッチングやソリューション提供を行っております。具体的には、「CREソリューションビジネス」、「不動産テックビジネス」の2つのビジネスを展開しております。

CREソリューションビジネスにおいては、100%出資で設立した各務原プロパティ株式会社において事業会社が保有する工場建屋を取得し、今後安定した売上計上が可能となる賃貸事業の運用を開始しています。また、新たに事業会社や資産運用会社との間でCRE戦略のアドバイザリー業務、物流施設の開発マネジメントに関する業務を受注する他、一般事業法人に対するCRE提案を通じた事業用不動産の売買取引など、幅広く事業活動を進めております。不動産テックにおいては、「CCReB AI」における非上場企業の分析機能などの付加価値のある機能の追加、「CCReB CREMa」に関する新たなサブスクリプションサービスのローンチと販売開始に向けた取組みなどを進めており、今後の事業拡大に向けて販売拡大の取組みを進めています。

以上の結果、直前期である2023年8月期の売上高は703,605千円 (前年同期比36.4%増)、営業利益は233,147千円 (前年同期比59.6%増)、経常利益は234,638千円 (前年同期比59.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は163,356千円 (前年同期比65.1%増)となっております。

(注1)企業不動産(CRE)とは、民間企業が現に保有又は賃貸・賃借しているあらゆる不動産(ex.オフィス、工場、研究所、物流倉庫、社宅保養所等)をいいます。

【株主構成】

株主構成としては、代表取締役社長である宮寺之裕氏が49.56%、株式会社フィールド・パートナーズが20.80%、時価発行新株予約権信託の受託者であるコタエル信託株式会社が9.19%、エムエル・エステート株式会社が4.82%、合同会社ステルラが4.24%となっております。

またストックオプション制度を採用しており、過去1回の新株予約権を発行しております。

【沿革】

2019年7月不動産テックシステムを活用した企業不動産(CRE:Corporate Real Estate)へのソリューションサービスの
提供を目的として、ククレブ・アドバイザーズ株式会社を設立
2019年10月宅地建物取引業免許取得
2020年5月一般不動産投資顧問業登録
2020年10月工場、物流倉庫、研究所等の事業用不動産マッチングシステム「CCReB CREMa(ククレブクレマ)」を提供開始
2021年6月第二種金融商品取引業、投資助言・代理業登録
2021年7月企業の経営情報を解析し、不動産取引などの動向予測、営業支援のためのプログラムとして「CCReB AI」
における特許取得(特許第6908308号)
2021年10月データマーケティング並びに不動産テックシステムの企画、開発を担うことを目的として、子会社
「ククレブ・マーケティング株式会社」を設立
2022年3月BtoBポータルサイト「CCReB GATEWAY(ククレブゲートウェイ)」を提供開始
2023年2月事業用不動産の保有を目的とした子会社「各務原プロパティ株式会社」を設立
2023年9月事業用不動産マッチングシステム「CCReB MB(ククレブマッチングボックス)」を提供開始
2024年2月企業の経営情報から不動産情報などをキーワードで分析する情報分析プログラムとして「CCReB GATEWAY」
における特許取得(特許第7432980号)

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