IPOコラム

IPO準備の主人公は誰か?~上場準備が順調に進む会社の3つ特徴~

海賊王を目指す主人公が大航海の旅へ出るアニメのように、

多岐にわたる上場準備上の論点を乗り越えなければならないIPO準備も、ある種の大冒険と言ってよいかもしれません。

それでは、IPO準備における主人公とは一体誰なのでしょうか。

CFOか?上場準備担当者か?

多くの成長意欲の高い中堅・中小企業とお付き合いのある船井総研としては、

IPO準備の主人公は、社長だと考えております。

本コラムでは、IPO準備が順調に進む「社長」の特徴をお伝えいたします。

1 IPO準備が順調に数む社長の3つの特徴

IPO支援をしていて順調にIPO準備が進んでいる会社の社長に共通する特徴として、以下3点が挙げられると考えております。

➀社長が上場準備の全体感を把握している

 社長自身が上場準備の実務を担当する必要はもちろんありませんが、上場準備の進捗状況に無関心にならず、全体感を把握する必要があります。社長自身も自社の上場準備の進捗状況を確認できると安心できますし、CFOや上場準備担当者視点でも進捗状況が悪くなった際に、いつでも社長へ報告できる状況を作り出すことができます。

➁社長が必要なタイミングで迅速な意思決定をしている

 上場準備を進めていると、時として、「お金で時間を買う」局面が訪れます。そのような状況において、社長に迅速な意思決定をしていただく必要があります。

③社長が「上場」を優先事項として捉えている

 上場準備中、様々な制約・制限が発生するため、我慢が必要になります。そのような制約条件を搔い潜るために打開策を講じたくなるかもしれませんが、上場を実現させる最短ルートとしては、素直に改善事項を捉え、真摯に上場準備と向き合うことです。

これから、IPO準備を進められる会社様や将来的なIPOを検討されている社長様は、ぜひ上記3点を頭の片隅に置いていただきたいです。



2 IPO準備のはじめの一歩である、組織体制とは

 IPO準備では、一般的に、組織体制の整備から優先的に着手するのが望ましいと考えられております。証券会社や取引所の上場審査では上場直前期の社内管理体制を確認されることが多く、上場直前期に社内管理体制が大きく変動してしまうと、均質性や同質性が損なわれてしまいます。上場直前期での社内管理体制を固める必要があるため、IPO準備では組織体制から着手するのが望ましいと考えられております。

 IPO準備における組織体制とは多岐にわたり、例えば、組織図・役員構成・会議体・社内規程・稟議などが挙げられます。これらは、IPO準備を進める進めないに関わらず、会社経営全体に関わる事項であるため、前述の通り、社長の関与がなくてはならないものとなっております。

 優先的に着手するべき事項ではありますが、組織体制の対象範囲が広いため、多くの上場準備会社では整備するまでに多くの時間がかかっていることから、これからIPO準備を進められる会社様や将来的なIPOを検討されている会社様は、IPO準備における組織体制整備ではどのような対応事項が発生するのかを把握する必要があります。

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