IPOコラム

株式会社カドス・コーポレーション IPO(新規上場)承認

山口県に本社を置く株式会社カドス・コーポレーションのスタンダード市場への上場が、2024年6月14日に承認されましたので、概要などをまとめました。

【会社名】  株式会社カドス・コーポレーション
【代表取締役社長】 工藤 博丈
【社員数】88人(単体)
【事業内容】土地活用の提案から設計・施工までトータルプロデュースすることにより、流通店舗の建築工事を
受注する建設事業及び当該店舗等をテナント企業に賃貸する不動産事業   
【HP】https://cados.jp/
【上場承認日】2024年6月14日
【上場予定日】2024年7月18日
【上場市場】スタンダード市場
【業績】2023年7月期(単体)
 売上高5,659,947千円
 経常利益511,716千円
【主幹事証券】SMBC日興証券株式会社
【監査法人】有限責任監査法人トーマツ

【特徴】
建設事業と不動産事業の2つを柱とする事業展開を行っております。

建設事業としては、山口県・広島県を中心に主として流通店舗の設計施工を行っています。なお、株式会社カドス・コーポレーションは元請を主としており、実際の施工は協力会社(下請会社)が行っております。土地オーナーとその土地に適したテナント企業を引き合わせ、双方のニーズをつなげることで建築工事の受注に結び付ける「カドスLANシステム」というビジネスモデルを確立しており、土地の特性に合わせた最適な事業プランの提案から店舗の設計施工、テナント企業の出店までをトータルプロデュースしております。

不動産事業としては、土地オーナーとテナント企業との間に入り双方のニーズをつなぎ合わせることで案件を成立させています。また、中古の店舗・事務所・ビル等を取得し、必要な改装等を施したうえでの賃貸、出店を予定している企業と土地オーナー間の不動産売買の仲介、保有設備である太陽光発電システムによる売電も不動産事業として展開しており、建設事業と不動産事業の両輪でビジネス機会を最大化する構造を構築しています。さらに、収益規模の拡大を目的とし、採算性を十分に検討したうえでの不動産売買にも着手しています。

建設事業における営業戦略として、ドラッグストアをはじめ、食品スーパー、家電量販店、ホームセンター等の大型物件に加え、飲食店、コンビニエンスストアも受注案件のターゲットの中心に組み込み、積極的な土地情報の提供と新規出店情報の取得に努めました。また、不動産事業においても、従来の不動産賃貸等に加え、不動産販売への取り組みを開始するなど、収益規模の拡大に注力しました。さらに、受注残高の増加や進行途中物件の完成も寄与した結果、直前期である2023年7月期の売上高は5,659百万円(前年同期比25.1%増)、営業利益は521百万円(前年同期比7.6%増)、経常利益は511百万円(前年同期比8.4%増)、当期純利益は365百万円(前年同期比16.9%増)となりました。

【株主構成】

株主構成としては、代表取締役会長である杉田茂樹氏及びその配偶者の個人資産管理会社である株式会社ネクストライトが28.09%、代表取締役会長である杉田茂樹氏及びその配偶者の個人資産管理会社である株式会社せんじゅが28.09%、代表取締役会長である杉田茂樹氏が21.28%、カドス・コーポレーション従業員が6.53%、代表取締役社長である工藤博丈氏が1.76%となっております。

またストックオプション制度を採用しており、過去1回の新株予約権を発行しております。

【沿革】

1998年11月建築設計・施工業務を目的として「カドス・コーポレーション」を屋号とする建設業を個人開業し、
設計施工業務を開始
1999年2月流通店舗の設計施工を主とする建築設計事務所である有限会社カドス・コーポレーションを資本金5,000千円で
設立
1999年2月一級建築士事務所登録
1999年3月一般建設業許可を取得し、流通店舗の設計施工請負を開始
2002年11月宅地建物取引業許可を取得、土地活用から建築までのトータルプロデュースを開始
2004年2月業容拡大に伴い、資本金を10,000千円に増資し株式会社カドス・コーポレーションに組織変更
2004年7月資本金を33,000千円に増資
2004年8月特定建設業許可を取得
2004年12月不動産事業を受け持つ会社として、子会社有限会社アドレ・エステートを設立
2016年2月有限会社アドレ・エステートが小野田太陽光発電所の売電を開始
2019年8月株式会社カドス・コーポレーションを存続会社として、有限会社アドレ・エステートを吸収合併

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