IPOコラム

IPO準備で最初に直面する「監査法人のショートレビュー」対策で一番重要なこととは

1はじめに

監査法人による「ショートレビュー」をご存知でしょうか。

新規上場(IPO)のためには、監査法人による監査が必要です。その監査法人と契約をする前に必要となるのが「ショートレビュー」です。

言い換えると、監査法人による「ショートレビュー」を実施した上で監査法人内で承認を得ることができないと監査法人と監査契約が締結できません。

監査法人と監査契約が締結できないと上場準備のスケジュールが進まないので上場準備のプロセスにおいて、最初に直面する大きなテーマが監査法人によるショートレビューへの対応となります。

特に、近年、監査法人と契約ができずに上場準備のスケジュールが進まない会社が増えていますので非常に重要なテーマになります。

2「ショートレビュー」への対策

では監査法人による「ショートレビュー」に向けてどのような対策が必要でしょうか。
①監査法人をみつける
自社にあった監査法人をみつける必要があります。監査法人の規模や対応エリア、得意な業種などそれぞれ特徴がありますので、IPO(新規上場)の監査を対応可能な監査法人の中から、自社の状況に応じて監査法人をピックアップしてアプローチする必要があります。
②ショートレビュー実施のタイミングを理解する
上場準備が全くできていない状態で監査法人にアプローチしても、ショートレビューの実施に至らない可能性もあります。もしくはショートレビューを実施しても指摘事項などが多く、監査契約につながらないもしくは時間を要する可能性があります。その為、自社の上場準備の状況に合わせてショートレビューの打診を行う必要があります。
③ショートレビューの対応を行う
ショートレビュー実施後の報告にて、通常は多くの改善事項を指摘されることになります。指摘される内容にもよりますが、今はまだ対応できていないが、今後対応する予定などがある場合は、自発的に今後の対応計画などを説明することが大事です。全くゼロベースという状況よりも、今後対応すべき事項を理解していて、今後対応していく計画がある、とわかっていることで、その後の監査契約の締結に進めやすくなります。

3最後に

上場準備を進めるにあたって最初に重要なテーマとなる監査法人のショートレビューについて大事なことは、監査法人のショートレビューの内容を事前に把握しておいて、できる準備は早めに実施しておく、ということです。
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