IPOコラム

株式会社サイフューズ IPO(新規上場)承認

株式会社サイフューズのグロース市場への上場が、2022年10月27日に承認されましたので、概要などをまとめました。

【会社名】  株式会社サイフューズ
【代表取締役社長】秋枝 静香
【社員数】21人(単体)
【事業内容】バイオ3Dプリンタを用いた、再生医療等製品の開発・製造・販売  
【HP】https://www.cyfusebio.com/
【上場承認日】2022年10月27日
【上場予定日】2022年12月1日
【上場市場】グロース市場
【業績】2021年12月期(単体)
 売上高708,245千円
 経常利益144,914千円
【主幹事証券】株式会社SBI証券
【監査法人】東邦監査法人

【特徴】

株式会社サイフューズは、①再生医療領域において、再生医療等製品の承認取得へ向けたパイプライン開発及び研究用細胞製品の受託②創薬支援領域において、製薬企業等への創薬支援用のツールとしての細胞製品の開発③デバイス領域において、基盤技術を搭載した三次元細胞積層システム機器(バイオ3Dプリンタ及び消耗品)等の開発・販売の3つの事業を行っております。

当事業年度において、株式会社サイフューズの基盤技術の技術応用により開発した、再生医療パイプラインの臨床試験に用いる臨床用の三次元細胞積層システムが末梢神経再生及び血管再生の臨床試験における稼働や、再生医療等製品の生産体制構築へ向けて、各パートナー企業と共に細胞製品製造システムの共同技術開発を実施した結果、直前期である2021年12月期は、売上高が7億8百万円、経常利益が1億44百万円、当期純利益が1億42百万円となっております。

なお、直前々期(n-2期)である2020年12月期は、売上高が1億37百万円、経常利益が△3億27百万円、当期純利益が△3億29百万円となっております。

 直前期の黒字転換の大きな要因としては、株式会社サイフューズが開発を進める再生医療等製品の事業化に向けた開発の順調な進展、パートナー企業との連携強化による開発の促進に伴う契約一時金の受領や各種業務支援、研究受託・開発受託・製造受託・評価受託等の各種受託の増加により、売上高が大幅に増加したことが影響しております。

【株主構成】

主要株主は、筆頭株主であるSBI Ventures Two株式会社が7.23%、代表取締役である秋枝静香氏が6.78%、第三位の株主である富士フイルム株式会社が6.39%、第四位の株主であるニッセイ・キャピタル7号投資事業有限責任組合が5.60%、取締役CFOである三條真弘氏が5.09%、取締役である徳永周彦氏が0.74%となっております。

またストックオプション制度を採用しており、過去18回の新株予約権を発行しております。

【沿革】

2010年8月  東京都新宿区に株式会社サイフューズを設立
2015年9月北米でバイオ3Dプリンタ「Regenova®(製品名:レジェノバ)」の販売開始
2017年10月富士フイルム株式会社と血管再生の細胞製品開発に関する業務提携
2018年8月積水化学工業株式会社と肝臓構造体の細胞製品開発に関する業務資本提携
2019年1月新型のバイオ3Dプリンタ「S-PIKE®(製品名:スパイク)」の販売開始
2019年2月太陽ホールディングス株式会社と再生・細胞医療分野における再生医療等製品の
製品製造に関する資本業務提携
2020年6月岩谷産業株式会社と再生・細胞医療分野における技術開発に関する業務資本提携
2020年10月太陽ホールディングス株式会社と再生・細胞医療分野における包括的パートナーシップ締結
2020年12月藤森工業株式会社と再生・細胞医療分野における技術開発に関する業務資本提携
2021年12月株式会社メディパルホールディングスと再生・細胞医療分野における再生
医療等製品の安定流通に関する開発投資契約締結

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